室内に放散される化学物質を少なくするには、日ごろの生活習慣の中でできることから、既存建物を選択・購入する際の選び方、新築・リフォームの際に注意する点など様々な対策があります。




1, 効果的な換気のできる設計に



換気により室内の化学物質を追い出すことで、汚れた空気をきれいにします。新築やリフォームの際、効果的に換気扇や換気口を設置し汚染物質からこもらないようにすることが大切です。






2, 有害化学物質の放散の少ない材料を使う



内装や床下などに使われる建材や薬剤は有害化学物質の放散量の少ないものを選定することが大切です。特に室内濃度に影響を与えやすい床、壁、天井の表面仕上材には配慮が必要です。
例えば、ホルムアルデヒドの放散に考慮した商品やVOC(揮発性有機化合物)がほとんど含まれていない商品など、化学物質の放散の少ない材料を使うことが大切です。





新築・リフォームの後には、一時的に化学物質による影響を受けやすくなる場合があるので、居住するまで以下のようなことに注意して十分な乾燥・換気を行うことが大切です。



窓を開けたり、換気扇で十分な換気を行う。
収納扉を開放する。
換気の方法、設備の使用方法など設計者に確認する。






「換気」は室内の化学物質がこもらないようにする有効な方法ですが、住まいの中での工夫でも快適な生活を送ることができます。



入居後に持ち込む日用品の選び方や使い方にも注意する。
タバコの煙や開放式ストーブは有害物質発生の原因になるので注意する。
家具などは窓や換気口をふさがないように配置する。
長期間留守にする場合は、帰宅後、十分な換気を行う。